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2011年1月23日 (日)

【オステリア バッヴォ】おまかせの意味は、シェフの傲慢ではなく、自分のために作ってもらえる至福のひとときを過ごせるということ

尊敬する美食家の方から教えてもらったお店です。その方からのお勧めということ、知る人ぞ知るシェフのお店ということで、私にはかなりハードルが高いと思っていました。

お店は、国道24号線の柏木町交差点・南東角のビルの3階にあります。店の前にはコース料理の簡単なメニューが掲げられています。品数で料金が変わる内容で、実質1種類だと分かると、妙に緊張します。P1232920_convert_20110123142847

店内に入ると、長くて薄暗い廊下が続いており、その先にレジ、その置くにテーブル席が窺えます。正直なところ、「やってもぉ~た!」、つまり私なんぞが足を運ぶことができる店ではない、ちょっと身分不相応かもと思いましたが、ここで引き返す訳にもいかず、頑張って入店しました。P1232911_convert_20110123165748

さすがに一人で来る客は少ないようで、私のためにテーブルを作ってくれました。気になってお店の方に「今日は予約のお客様が多いのですか。大丈夫ですか?」などと声をかけると、いろいろ考えてテーブルのセッティングをしていただけで、何ら心配いらないとのこと。少しホッとした気持ちになりました。初めて来る客の私に、簡単ではあってもお店の内情と言うか、シェフが自分の考えや、気持ちを打ち明けてくれたので、少しホッとした気持ちになりました。P1232909_convert_20110123165808

ランチのコースは、1,680円、2,100円、3,780円の3種類です。前菜やメインが付くと料金が上がる仕組みで、非常に分かりやすく、その日の食欲、気分によって選ぶことができそうです。変に選べるメニューがあると悩んだり、あとで後悔することがあるので、このようなシンプルなメニュー構成には好感が持てます。P1232919_convert_20110123165939

今日は軽くパスタランチ程度と考えていたのですが、ほぼオーナーシェフお一人でお店を切り盛りしている姿を見て、また、訪問した時間が早く、先客が1組程度だったこともあり、ちょっとシェフを独占してみよう、このシェフの作るメインとやらを是非試してみたいなどと考え、せっかくなので、メインが付くコースをオーダーしました。

オーダー後に、メインの内容を伺ったところ、基本的にはおまかせだが、苦手なものなどがあれば外すし、何なりと注文を付けて欲しい、それでコースを組み立て行くと仰られていました。いやいや、すごいお店です。そんなことを言われたら、「おまかせ!(どうぞ、何でも出して!)」の一言でした。私は高脂血症で今まで肉料理に魅力を感じていなかったのですが、昨年からあるお店でマトンの類を食べるようになり、以降ちょっとお肉にはまっていました。そのお店のことなどを伝えると、「ウサギとホロホロ鶏なんて大丈夫ですか?あのお店に通われているなら、多少マニアックな方がいいかなと思って。」と言ってくれました。ウサギとホロホロ鶏ですよ。今まで食べたことがあるかどうか分かりませんが、そんな珍しいお肉のメインをお昼に食べられるなんて!思わず失神しそうになりました。

P1232881_convert_20110123142624 さて、いよいよお料理が運ばれてきました。まずは前菜です。前菜とは言え、大きなお皿の真ん中にサラダがたっぷり盛られており、そのサラダを取り囲むように合計8~10種類くらいの小さな前菜が乗っかっていました。どの前菜も丁寧に作られています。また、お魚系の前菜が比較的多かったのも嬉しい限りです。野菜もたっぷり摂れますし、ドレッシングもおいしく、自家製パンとの相性も抜群です。

P1232905_convert_20110123142734 自家製パンは籠の中に3種類入っていました。どのパンもどちらかと言うと甘めで、きちんと温められており、柔らかめのパンの生地の中に入る空気の入り方が絶妙でした。特においしかったのは、ローズマリーが入った厚めのフォカッチャです。私はあまりフォカッチャが好きではなかったのですが、こちらのお店のフォカッチャはとてもやわらかくて風味が良く、これだけで食事が進んでしまいそうでした。

P1232885_convert_20110123142645 次は、ホッキ貝とキノコ、キャベツのパスタです。う~ん、何でだろう?私が好きな貝、野菜、キノコが全て入ったパスタではないですか!貝の旨味、キャベツの甘み、キノコの香りが3重奏を堪能です。特に、キャベツの甘みの引き出し方がさすがだな~と感じました。寒い奈良にあって、新春を感じさせるさわやかな一品に仕上がっています。パスタの硬さもキャベツやキノコの食感の違い、コントラストを楽しめます。当然のことながら、私が作るパスタなどとは比べものになりません。あとここでお伝えしたいことは、後味が非常によろしいこと。素材の旨味がシンプルに味わえ、余計な味付けがなされていません。それでいて旨い、あっさり、しかも物足りなさを感じないのです。このあたりは、相当の腕がないと無理な仕業だと思います。私などは苦し紛れに変に味付けでごまかそうとすることがありますが、その対極にある作り方をされていると思います。他店でも時々ごちゃごちゃしたパスタにありつくことがありますが、こちらのお店は某製麺所と同じで、シンプルで野菜の自然の旨味が堪能できます。

P1232898_convert_20110123142711 そして、いよいよメインの登場です。ウサギの肉は引き締まっており, ホロホロ鶏は鶏肉に似ていますが、煮込みに良く合う深い味わいで、皮の部分のコラーゲン質が楽しめました。味付けはこちらも非常にシンプルで、ウサギやホロホロ鶏ってこんな味なんだという感じで楽しめました。あとは、付け合わせの野菜、これがまた絶品です。柔らかすぎず、どちらかというと硬めなのですが、風味が絶妙です。青臭いと思うほど野菜の風味が強烈に口元に漂ってくるほどで、単なる付け合わせでないことは言うまでもありません。

P1232894_convert_20110123142802 お肉を堪能した後は、デザート5種盛り、そして、飲み物です。飲み物は、エスプレッソをお願いしました。写真には4種類しか写っていませんが、これはデザートが来た瞬間、おもわずおいしそうだったのでパクッと食べてしまったのです(パクついたのはチョコレートのお菓子です)。シャーベットに至ってはスプーンを入れるとすぐに崩れるのですが、これがシャーベットと言うより、ブドウを食べているような感じでした。私にはデザート5種類は多すぎるほどでしたが、他のデザートも非常に後味が良く、あっという間に平らげることができました。

食後にシェフとお話することができました。見た目は、自分の料理に自信満々、若くてやる気に満ちた感じの方で、どちらかと言うと私のような小心者にとっては近づきがたいカリスマシェフ的な感じがしたのですが、お話すると、とても気さくな方で、いろいろなお話をしてくれました。初めて訪れるお店で、シェフと直にお話ができ、しかも、最後には取り忘れたパンの写真を撮らせてくれたんですよ!おかわりして残ったパンを持ち帰る紙袋までいただき、本当に至れり尽くせりの豪華なランチを堪能することができました。

料理の内容、レベルからこのお値段は非常に安いと思います。ただ、私のような貧乏人が頻繁に通うことは難しいかもしれません。とは言え、変な居酒屋で数千円払うのなら、一流シェフのすごい料理を味わえるこちらの店に行った方が、絶対人生お得だと思うのです。

今度は是非夜にもお邪魔したいと思いました。柏木町にキラッと光る素敵なお店、シェフ、丁寧な店員さん、これからも頑張ってください。

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